ジョーの獄中詩 川口五郎1
雨降り
俺は 小学生のころ
雨の降る日
学校へ行くのが嫌だった
学友は
みんな新しい長靴・コオモリ傘を
さして登校してくる
だけど俺には長靴はなく
穴のあいたボロボロの運動靴
やぶれていて骨のおれている番傘
みんなにジロジロみられ
小さくなって学校へかよった
雨降りには
みんなお母さんがむかえにくる
俺にはこない
小学校のころの雨降りには
こんな思い出しかない
寿共同保育の子らも
俺のような思いをして登校しているのかな~!
あの子らには
俺のあじわった
はずかしさ
悲しさは
させたくないな~!
と思っても何もしてあげられない
俺にできることは
子らの悲しさはずかしさを分かり
負けないようにはげますだけ
今は
それすらも獄中にいてできない
ただ俺の小学校のころの
悲しい追憶を追うだけ
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
横浜寿町の日雇労働者、拘置所から発信した詩が1979年12月に『川口五郎詩集「ジョーの獄中詩」』として発行された。
これは1990年から95年まで大阪西成萩之茶屋(釜ヶ崎)
から全国に向けて発信した、無審査掲載誌の「寄場詩人」に掲載された作品である。
ブログ掲載に先駆け西成の労働福祉センターで毎週火曜日朝5時から発行されている「働き人のいいぶん」に連載されている作品である。
雨降り
俺は 小学生のころ
雨の降る日
学校へ行くのが嫌だった
学友は
みんな新しい長靴・コオモリ傘を
さして登校してくる
だけど俺には長靴はなく
穴のあいたボロボロの運動靴
やぶれていて骨のおれている番傘
みんなにジロジロみられ
小さくなって学校へかよった
雨降りには
みんなお母さんがむかえにくる
俺にはこない
小学校のころの雨降りには
こんな思い出しかない
寿共同保育の子らも
俺のような思いをして登校しているのかな~!
あの子らには
俺のあじわった
はずかしさ
悲しさは
させたくないな~!
と思っても何もしてあげられない
俺にできることは
子らの悲しさはずかしさを分かり
負けないようにはげますだけ
今は
それすらも獄中にいてできない
ただ俺の小学校のころの
悲しい追憶を追うだけ
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
横浜寿町の日雇労働者、拘置所から発信した詩が1979年12月に『川口五郎詩集「ジョーの獄中詩」』として発行された。
これは1990年から95年まで大阪西成萩之茶屋(釜ヶ崎)
から全国に向けて発信した、無審査掲載誌の「寄場詩人」に掲載された作品である。
ブログ掲載に先駆け西成の労働福祉センターで毎週火曜日朝5時から発行されている「働き人のいいぶん」に連載されている作品である。


















